広報よこはま3ページ
OPEN YOKOHAMA
2019(令和元)年11月号
No.849

○人権特集 -12月4日~10日は「人権週間」です-
 次号に続きます

 誰もがいきいきと暮らせるよこはまを目指して

 何気ない一言やしぐさが誰かを傷つけてしまうことがあります。人権について一緒に考えてみませんか。

◆相手の出身、気になりますか ~同和問題~

 日本には、「同和問題」といわれる人権課題があります。「同和地区」または「被差別部落」ともいわれる特定の地域出身であることや、その地域に住んでいることなどを理由として、今もなお続いている差別問題です。
 「特定の地域」というだけで、周りから結婚を反対される、望んだ職業に就くことができないなどの人権侵害が繰り返されてきました。また、公共施設などでの差別的な落書きや、インターネット上での差別的な書き込みによって、今でも苦しんでいる人がいます。あなたやあなたの身近な人が、自分の「出身」や住んでいる「地域」を理由に、周りから不当な扱いを受けたとしたら、どのように感じるでしょうか。
 2016年12月16日に施行された「部落差別の解消の推進に関する法律」では、「現在もなお部落差別が存在する」と明記され、私たち一人ひとりにも、同和問題について理解を深めていくように求められています。
 今年は法の施行から、3年が経過します。この機会に、改めて同和問題について考えてみませんか。

問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453

◆性の多様性を認め合う社会に向けて

 私たちの周りには、アンケートや申請書類の性別欄を思うままに書けずにもどかしく感じている人、同性を好きになるなど恋愛対象の悩みを打ち明けられず孤独感を抱いている人がいます。このように、いわゆるLGBTと言われる性的少数者は、「心と身体の性が異なることはない」という考え方や「同性愛は病気だ」という誤解により苦しめられています。
 では、私たちにできることは何でしょうか。性的少数者を含め、誰もがありのままの自分でいられる環境を作るために、正しい知識を身につけることが第一歩です。人の性は「男女」という2つのパターンに分けられるほど単純ではなく、多様なものです。マイノリティを特別視せず、違いを尊重し合い、誰もが「自分らしく」いきいきとした生活が送れる社会をぜひ考えてみませんか。

本市では、相談・支援事業を実施しています。

◇個別専門相談「よこはまLGBT相談」
 月2回面接相談 要電話予約
 問合せ 電話045-594-6160

◇交流スペース「FriendSHIPよこはま」
 月2回開催 事前予約不要
 問合せ 電話045-862-5052

「横浜市 LGBT支援」で検索

問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453

◆犯罪被害に遭うということ

 犯罪被害者等支援シンボルマーク「ギュッとちゃん」のマーク

 皆さんは、犯罪被害に遭うと聞いてどう思うでしょうか。
 「犯罪に遭うなんて、自分には関係ない」と思うでしょうか、あるいは「犯罪に巻き込まれた被害者に何か原因があったのではないか」と思うでしょうか。
 テレビのニュースなどを見ていると分かるとおり、ある日突然、犯罪被害に巻きこまれることは、誰にでも起こり得ることです。
 犯罪被害者相談室では、犯罪被害に遭われた皆さんからの相談を受け付けています。また、犯罪被害後に直面するさまざまな問題について、必要な情報の案内や条例に基づく支援※などを行っています。一人で悩まず、まずは電話などで相談してください。

※日常生活や住居、経済的負担の軽減などに関する支援です。支援には、一定の要件があります。また、支援内容により、支援対象が異なります。

◇犯罪被害に関する相談 犯罪被害者相談室
 問合せ 電話045-671-3117  ファクス045-681-5453 Eメール:sh-cvsoudan@city.yokohama.jp

問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453


◆いじめに気付き、解決に向けて行動するために

 いじめを受けている人が、そのいじめを解決するために行動することは難しいことです。
 しかし、周りには、いじめに気付いている人がいる場合が多くあります。「これはいじめでは?」と感じたら、誰かに相談して解決に向けた行動をとることが重要です。
 また、子どもたちが自分や他者を「大切な存在」と思える心情や、他者の思いに寄り添う心情を育めるよう、子どもの周りにいる大人や地域全体が、子どものありのままを受け止めながら関わることも大切です。
 「いじめ」は社会全体の問題です。子どもは、自分の周りにいる大人の姿から学んでいきます。子どもと関わる大人の人権感覚が子どもの心を育んでいることを忘れずに、私たち一人ひとりが「誰かを傷つけていないか」自分を振り返ることが、いじめをなくす第一歩につながります。

問合せ 教育委員会事務局人権教育・児童生徒課 電話045-671-3724 ファクス045-671-1215


○人権啓発講演会&中学生人権作文コンテスト表彰式
 「東京2020パラリンピックの成功に向けて~共生社会実現への道~」

 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会の常務理事で、日本パラリンピック委員会の副委員長を務める高橋秀文さんによる講演会。「東京2020パラリンピック競技大会」の見どころや、パラスポーツの魅力を、大いに語ってくれます。
 全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会の表彰式も同時開催。優秀作品3編を受賞者が朗読します。

【日時】11月23日(土・祝) 13時30分~16時15分(13時開場)
【会場】西公会堂(西区岡野1-6-41)
【定員】当日先着450人

※手話・筆記通訳、車いす席あり。
※保育(1歳~未就学児)を希望する場合は、11月15日(金)までに問合せ先に連絡してください。

高橋秀文さんの写真

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問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453