感染症に気をつけよう。
2024年6月号、2024年6月6日発行。

1、横浜市の感染症流行状況。

ア、新型コロナウイルス感染症。
流行のピークは過ぎましたが、まだ流行そのものが終わったとはいえない状態ですので、今後も注意が必要です。

イ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎。
昨年8月頃より患者数が増加し、12月にピークを迎えました。以降、減少なく推移しています。

ウ、RSウイルス感染症。
本来は秋から冬にかけて流行する感染症ですが、今年は、例年の同時期に比べて患者数は多めです。

エ、梅毒。
5月中旬以降、さらに患者数が増えています。流行の中心は20から50歳代です。

オ、侵襲性肺炎球菌感染症。
4月下旬から5月中旬にかけて、患者数が増えています。

2、今、気をつけたいRSウイルス感染症。

RSウイルス感染症は、本来なら、秋から冬にかけて流行する感染症です。
しかし、ここ数年は、流行の時期が早まっている傾向にあります。

2022年は、8月から9月が流行のピークでした。
それが2023年では流行のピークは6月から7月となり、2024年に至っては3月から患者数が増え始めています。

RSウイルス感染症は、ほとんどの子が、2歳までに一度はかかると言われています。
症状は軽く済むことが多いのですが、乳幼児や高齢者では、まれに重症化することがあります。

予防のためには手をきちんと洗うことが大切です。アルコール消毒も効きますので、出かけるときにアルコールジェルを持ち歩くのもいいでしょう。また、マスクをつけることも、予防には有効です。
ただし、小さい子など、手洗いやマスク着用が難しいこともあります。まずは、周りの大人が感染症を広げないようにしましょう。